「う゛ぅ……ホント最悪だ……。」


あれから1ヵ月後、あたしは無事に退院した。


「結以のせいで退院の日延びたし……。」


「えー?あたしのせいー!?」


「まぁ安静にしとけって言われてたのにムリした瑞華も悪い。」


「だってー……。」


虎太にそんなこと言われたら何にも言えなくなるじゃん……。


「しっかしあのときはマジ焦ったよな!!

瑞華がホントに死んだかと思ったし。」


後頭部で手を組みながら言う大雅。


それに対して、うんうんと首を縦に振る屋上にいたメンバー。


「あのときの紫苑なんかヤバかったよな!!」


「……うっせぇぞ零也//」


「瑞華を抱えたときは驚いたよ!!

しかもお姫様だっこだから……って、痛ぇよ紫苑ー!!」


えっ……紫苑があたしを……?


しかも………お姫様だっこ!?


紫苑の雷が落ちた零也を尻目に、あたしは顔が熱くなるのを感じた。