~紫苑side~


「ねぇ、みんなアイス食べる?さっき買ってきたんだけど。」


彰人が冷凍庫を開けながら俺達に聞いてきた。


「俺もらうー!!」


「俺は後ででいい。」


「俺も今はいらないです。」


「分かったー!!いるのは零也だけね!!」


彰人はアイスを2つ持って、さっきまでいたソファに座った。


幹部部屋には、2人のアイスを食べる音と尚希がパソコンでハッキングしている音しかない。


「なんか平和だねー。」


「彰人がまったりしすぎなんだよ。」


「そう言う零也だって毎日違う女と遊んでるじゃん!!」


「うっ……。まぁでも…、こういう平和なときに限って何かが起こるもんなんだよ。」


そう……。


最近平和すぎて、嫌な予感がする……。