その後、私は何も言わずに病院を出た。



そして向かったのは倉庫。



「「「総長!!こんにちわ!!」」」



「みんな、こんにちわ!!」



やっぱり、ここは落ち着く。



私はいつもの部屋に向かった。






――ガチャッ



「よっ!」


「総長〜っ!待ってたよぉ!」


そう言って抱きついてくる楓。


そんな楓を私から離す颯。


その後私たちははしゃぎまくった。



そんな時、私はふと、思い出したことを言った。


「……あのさぁ、さっき将希と会ったよ。」


その言葉を言った瞬間、みんなの動きが止まって、静かになった。



「で、あいつ緑龍の幹部になってた。」



みんながみるみる怒りに満ち溢れた顔になっていった。



「……あいつ、あの時のこと忘れたのかよっ!!」


最初に声をあげたのは透夜だった。



「……わからない。でも、緑龍にいるってことは敵だ。兄妹だろうが関係ねぇ。容赦なく潰す。」



「「美姫……。」」



「ごめ。私家に帰るわ。」



その後、私はどうやって帰ったか分からない。