「野沢さん今日飲みに行かない?」
「ごめん!パス!!」
「またぁ?ほどほどにしなよ?」
「はいはい。じゃあお疲れ!」

アフター5の誘いを今夜も断る。
だって今日は花金(今時古いかも)
一週間の疲れを癒やしに行かなきゃ!

これから訪れる至福の時に胸を踊らせながら歩く。
スキップまでしそうにくらい浮かれてる。

「いらっしゃーい」

その言葉に惹かれるようにあたしはドアを開けた。