「―――…それじゃあ、あたしは帰るよ」

「うん」

「何かあったら電話して?」

「ありがと」

「じゃあまた明日!」

「バイバイ!!」



奈保には放課後のことを話した。



あたしはこれから図書室に向かう。



楓との相談場所はいつも図書室。



もう図書室までの道も慣れた。



本当は慣れたくないのに……。



――――――――――ガラッ…



図書室のドアを開けると机が何個か見えた。



楓は……。



「いた……」