「――…ねぇ」

「ん?」



昼休み、あたしは黒瀬利玖と過ごしていた。



いつもは奈保と楓と秋人くんとかと過ごすけど、



最近は黒瀬利玖と過ごしている。



理由はあたしが楓の彼女の話しを聞かないようにするため。



これは黒瀬利玖が提案してくれた。



黒瀬利玖って不思議……というか、



謎っていうか……。



何であたしに優しくしてくれるのかわからないというか…。



だから、あたしは聞くことにした。



「何で黒瀬利玖はさ、優しいの?」

「優しい?俺が?」

「うん。優しいじゃん」

「そうか?」