今日はお母さんが仕事で遅いため、


学校が終わると、スーパーで買い物をして帰宅した。



あたしは料理が得意なわけではないから、無難にカレーをチョイス。



蓮とあたしの二人分をテーブルに並べる。



付け合わせも無難にサラダ。



「れーん!夕飯出来たよぉー!!」


キッチンから二階の蓮に声を掛ける。



「あれ?今日は奈緒ちゃんの手料理?」


蓮は顔を出すと、テーブルの料理を怪訝そうに眺めた。



「嫌なら、別に食べなくていいから」


「奈緒ちゃんの手料理なら、まずくても平らげますよ」



特別な隠し味があるわけではないので、驚くほど美味しい事はないけど、


まずくはない…と思う。