「おはよ。」


大好きな人の優しい笑顔と優しい声。

いつもの朝。


「うん。」


声かけられたことが嬉しくて、にやけた顔がばれないように下を向く。



「うんってなんだよ。まともなあいさつ知らねぇのかよ。昔っから・・」


「あ〜もうめんどくさいな ! おはよ!! はい満足?!」


「ギャーギャーうるせぇ女。」


あたしの頭にはムキっと
ムカツキマークがでる。


そんなことも気づかず彼はスタスタと歩いてく。





それから、気づく。


あーまたやっちゃったなって。

いつもそう、後悔ばっかり。




好きなのに、大好きなのに、

誰にも負けないのに

素直になれないあたし。


不器用な女