あたしたちは
そのまま軽く
ドライブして
家の近くまで送って
もらって別れた




家の前まで
送ってもらうと
親に見つかるしね…‥




あたしは
真剣だから親に
きちんと報告
したいんだけど
まだ言う勇気がない―‥





外はもう暗い。




家までの短い道を
そそくさと帰った





「あかり〜!!!」





家の前には礼がいて
大声であたしを呼ぶ






「礼?!
どーしたの??」





「ちょっと聞いてよ〜!!
あのお喋り野郎〜!!!!」





礼はものすごく
怒っている様子で
あたしの両肩を
ガッチリ掴んだまま
話し出す




「あいつがさぁ‥」


「と、とりあえず
家で聞くよ!ね?」



「‥うん。」




話が長くなると思い
礼を家にあげた




お母さんに事情を
説明して
あたしたちは
部屋に入った





礼はさっきとは違い
テンションが
下がりきっていた‥




「何かあった?」




早速聞くと…






「今日さぁ
水谷先輩が言ってたじゃん?
勇からあかりのこと
聞いたって‥」





その話か…!!!




「うん‥」




「妹さんと話してる時に
電話掛かってきたから
聞いたんだ‥
本当かどうか…」





あの時の電話
勇くんからだったんだ‥