「お帰りなさいませ、奥様」


「止めてくださいよ、千代子さん」


私は先程後藤さんに言ったように、千代子さんにも名前で呼んで貰う様にした


「夏妃様、今日からお部屋はこちらをお使いください」


千代子さんに案内されてやって来たのは、由季の部屋よりはるかに広い部屋だった