「おい! お前ら、行くでぇ!」
拓馬はロケット花火を手に取り、騒ぎ立てる聖たちに向けた。
「ちょっ…こっち向けんなって!!」
「ヤバいって! ちょぉ…待ってやっ」
聖と輝緒は、慌てて逃げ回る。
…日曜日、一同は地元の海に集まり、騒いでいた。
久しぶりに目にした…仲間の笑顔。
聖は、ふと…舞を見て、真顔になる。
この間…冷たく接してしまったせいか、舞は必要以上に絡んでこなくなった。
彼女は、華やかに咲き乱れる花火を手に、幹とはしゃいでいる。
…謝った方がええかな?