俺と輝緒が住むマンションは、いわゆる“たまり場”ってやつで、毎日…玄関には数え切れないほどの大量の靴がある。
12畳のリビングは、常に狭く…汚い空間。
O型の俺は…皆と一緒になって部屋を散らかしてばっかやけど、A型の輝緒は…まぁ“自分の家やから”ってこともあるんやろうけど、きちんと片づけをしている。
輝緒と俺は、正反対と言ってもいいほどの存在。
性格うんぬんから…女の趣味まで、全く噛み合ったことがない。
喧嘩とかは、中学のときにしたことあるけど…今は全くないし、恥ずかしいから本人には言わへんけど、俺は輝緒のことを…一番信用している。