「できてんでっ」
冷蔵庫の中をのぞき、夏子が3人に声をかける。
「うん。可愛い可愛い」
一面に広がる小さなハート形のチョコを見つめ、純子は満足そうにうなずいた。
「かなりイケてる!!」
失敗を繰り返しながらも‥4時間かけて作ったチョコが、愛しく思えてくる。
礼は、満足げに微笑んだ。
「でもコレ…いかにも“一緒に作りました”じゃない?」
水をさすかのように、ポツリと呟く舞。
「…確かに」