「はぁー?」
長い夏休みを終えて、久しぶりに純子と登校する朝。
これまで何の前フリもなかった…突然の話題に、舞は大声をあげた。
「夏休み…結構遊んだりしてたねん」
少し頬を赤らめて、純子はうれしそうに微笑んだ。
「マジでぇ? はぁ…もう、なんか取り残されてく感じ」
「そんなんは、競争するもんちゃうって」
小学生時代からの親友に彼氏ができるというのは、結構ショックなもので。
ドンドン先を進んでいく周りに、舞は焦る気持ちを持っていた。