――その夜。

風呂上がりにサイダーを飲み、舞は今日の一日を思い返す。

勇心と普通に話せた。

・・・それがいちばんうれしかった。


・・・pi・・・pi pi pi pi・・・

突然鳴りだした携帯を手に取り・・・画面に目をやると、そこには今まで一度も映ることがなかった名前が表示されていた。


“香久山聖”


・・・えっ!! カグっ!?

舞は、目が点になった。