ケータイ小説 野いちご

ヤクザを愛したヤクザ

始まり
桜の木




カーテンの隙間から光が差しこんで寝ている私の顔を照らす。

『ん…眩しい』

あまりに眩しくて目が覚めた。時計を見ると6時を指している。起きてもいい時間だった。

仁也さんに報告しないと…。

私は起きて服を着替え、身なりを整えて部屋を出た。

この家は色々あってたくさんの人が出入りしている。廊下ですれ違う人には丁寧に挨拶をする。すごく家の中が広く、ここに来たばかりの頃はよく迷った。


『おはようございます。夜嘉です。』

和の雰囲気を醸し出す襖越しに部屋の中にいる人物に挨拶をする。

「夜嘉か。入って来い」

『はい』

襖を開け中に入りお辞儀をする。

「まぁ座れ」

『はい、ありがとうございます』

私は用意されていた座布団に正座して座った。

『昨夜は報告もしないですみません。先日の任務についてですがよろしいですか?』

「ああ。どうだった?」

私は昨日殺した男について話しだした。






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