ケータイ小説 野いちご

ヤクザを愛したヤクザ

終わり
永遠に…



もう桜が咲いた。綺麗な花びらを散らして凛々しく咲き誇ってる。

悠稀と出会ったあの時みたいだね。

もう、春なんだね。来てほしかったけど来てほしくなかった。終わりを告げる季節が春だから。

『こんにちは、松本さん』

「おお、夜嘉。お前から話しかけてくるなんて珍しいな」

『そうですか??…松本さんいつもありがとうございました。よく助けていただいて本当に感謝しています』

「い、いきなりなんだよ」

『いえ、いつも励ましてくれたりしてくれていたので。たまには感謝の気持ちを伝えてみようかなって』

柔らかく微笑むと松本さんは少し照れくさそうに笑ってくれた。

松本さんは気付いたかな??

「じゃあ俺用事あるから行くな?」

『はい、気をつけてくださいね』

「おう!!」

“いつもありがとうございました”

お礼の言葉を過去形にして言った事を。
もうお世話になる事はきっとないと思うから。

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