「兄貴、こっちだよ。」

先にラウンジに着いていた陽希が朝陽を見かけて
席から立ち上がり、手を振った。

遠目からでは良く分からなかったが、3人いることが
確認できたので祖母はもう到着しているようだった。

(挨拶だけは、しっかりやらなきゃ。)

舞花は酔っぱらった頭でそれだけを考えていた。

3人が待つテーブルに到着し、朝陽は祖母へ舞花を紹介した。

「ばぁちゃん。お待たせ。
紹介するよ。

俺が結婚を考えてる佐田 舞花さん。
今大学3年生で福祉を学んでるんだ。」