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毎日が夢の中にいるかのような錯覚。


でも、間違いなく、これが日常なんだ。




―――…


「あっ、りっちゃんおはよ!」


――ドキッ。


私の心臓が、声に反応して鼓動する。


玄関を開けたのと同時に、耳に入ってきた声。


それは、1ヶ月前に引っ越してきたお隣さんの声。


「おはよ、ゆうくん」


私が答えると、ゆうくんはフワッと爽やかに笑った。


――この顔、好き。


たとえ気持ちが落ちている時でも、私を元気にしてくれるゆうくんの笑顔パワー。


いつ見ても、そのパワーはハンパないと思う。


ゆうくんの笑顔を見ると、私も自然に笑顔になるんだ。