―――。


「もう、琉依、聞いて~!!

また、赤堀にバカにされたんだけど!


ムカつく、本当ウザイ。


何なんだよ、バカ堀!」


「・・・羨ましいんだか、悲しいんだか分かんない・・・」



呆れたように笑うのは、琉依。

つまり、成崎君の想い人。



今は昼休み。

私達は毎日のように、この時間、ガールズトークをしている。



・・・ガールズトークという名の赤堀の愚痴会のような気もしなくはないけど・・・そういうことは取り敢えずスルー。



つまり、私の愚痴は日常茶飯事だったりする。



今日の愚痴。

それは、さっき廊下で赤堀とすれ違った瞬間、『バカ宮間』って言われたこと。