手をひかれたまま歩いていくと森の中に入っていくと二人はさらに奥に進みながら先へと急いでいて嘉野丞は足早に追いかけていた。
「私はよく末っ子な分妖怪だとかそういうの昔から信じていましたから河童を探しに川へ行ったこともありますから夢見すぎですね」
『なんだ嘉野丞も信じているなんて私も川へ行ったら必ずキュウリを持参して出て来るのを待っていたことがあるから私たち似ているね』
森を抜けるとそこには大きな湖がありそこへ腰掛けると二人はそこにいながらなぜかわからないが嘉野丞は椿にときめいていた。
すぐに自分は椿を好きだと気がついたがしょせん自分は一人の護衛であり彼女にとってよき友達に過ぎないことをわかっていた。
「ここは静かだからあまり人が来ないから湖が澄んでいて綺麗でここはあまり知られていない場所だとすぐにわかりそうです」
『私一人っ子だから友達なんていなくて……だから嘉野丞がこれから私と友達になるんだからここには私と嘉野丞だけの秘密よ』
静かな場所にある二人だけの秘密これから二人はどうなっていくのかまだお互い幼い分まだこの乱世の世の中をどう生きていくのか。