センパイがあんまり自然に聞くもんだから、そうですケド、なんて思わず頷きそうになって我に返った。


「ななななな、何言ってんですか!」


嘘っ!!
バレたの?
ていうか、もう?
私でさえ、自覚したばっかりなのに!!


「そそそそそ、そんなワケ…!」


ヤバい。
動揺し過ぎて、いつもより大目にどもってしまってる。
なんて正直な私の舌。


センパイに惚れないのが偽装カノジョになる条件なのに。
どうしよう…。


「どうなんだよ」


まずい。
答えにならない答えを繰り返す私に、センパイのメーターがやや怒りモードに向きかけてる気がする。