サクヤさんは部屋を出て行った。



私は服をクローゼットの中に吊るす。



あんな嫌味な男としばらく二人だなんて…絶対…イヤッ!!



早く、帰ってきてよ!!烈さぁん!!!



バックの中に入れたケータイが鳴り響く。



私はバックからケータイを取り出して、電話に出た。



相手は夕利。



「もしもし…」



ーーー珠希?



「どうしたの?」



ーーー明後日、都合はどう?