―――涙を流して起きる朝がまた始まった。


夢の中では私たちはまだ一緒に暮らしていて、今までにないくらい幸せで。


だからかな。
現実に引き戻されたときは涙が止まらない。


神様がいるのなら、どうして私がいつもこんな目に遭うのかと訊ねてみたい。ついでに、いつになれば独りじゃなくなるのかも教えて欲しかった。


心の中で訊ねてみても、返事なんか返って来やしないんだけど。










「…朝、かぁ………」


憂鬱になるくらい眩しい朝日に、私は恨めしげにぼやく。