「ん・・・・」

気が付くと私は土方さんの部屋に帰ってきて眠っていた。

私昨日・・・・

あっ!土方さんの胸で泣いてそのまま・・・・

うわあすごい迷惑かけちゃった!!!

私が一人であたふたしていると襖があく。

「お、蝶。起きてたのか。」

「あっ!土方さん!!昨日は・・・その・・・」

「ん?昨日なんかあったか?」

土方さんは不思議そうにつぶやく。

「え、その桜の木の下で・・・」

「なんのことだ?俺は知らないぞ?」

そう言って土方さんは知らん顔をする。

ああ、忘れたことにしてくれてるんだ・・・

土方さんの優しさが垣間見えて笑顔になった。

「いえ!私寝ぼけてたみたいです。」

「そうか。よく眠れたか?」

「はいっ!」

元気よく返事すると土方さんが優しく微笑む。