今日は近藤さんの提案による新撰組全体の花見だ。

「土方さん。飲まないんですか?」

総司が酒をもちながらこちらによってくる。

「ああ。今日はな。」

「土方さんお酒くそ弱いですもんね。」

「てめえ一言おおいんだよ。」

「はははっ。んじゃ俺一君からかってきます。」

そう言って総司はいなくなった。

はらはらと桜が舞い散る。

綺麗だな。

そんなことを思いながら桜見ていた。

すると。

桜の木から女が舞い降りてきた。

女は驚いてこちらを見ている。

俺は自然とそちらに足が向いていた。

「お前、だれだ?」

俺は静かに尋ねる。

「あなたこそ、誰?」

無垢な瞳で俺を見つめる女。

「俺は土方歳三だ。」

そう名乗ると驚いたように瞳を丸くする。