「ひむ、今日の晩飯なに?」 「うどん。カツ丼よりいいかなって」 「……なんでカツ丼と比べた?」 彼方と恋理を迎えて、四人で帰る。 桐さんは落ち着かなさそうにしているけど、俺はばっちりお隣ゲット。よっしゃ。 ただ、一緒にいられるのも少しだけ。 すぐに道は分かたれてしまうようだ。 「氷室くん、バスケ経験は?」 桐さんは、ボールを指で廻しながら歩いている。