ケータイ小説 野いちご

それから。〜不機嫌な先輩と不器用恋愛〜

もう一人の美術部員




美術部に入部して、二週間がたった。


浅野先輩と根岸先輩は、相変わらずなんだかんだと好きなことを言い合っていて。


「目玉焼きには普通、ソースだろ」


「えぇっ。しょうゆだろ、普通」


「しょうゆとかありえねぇ。おい、ブヒナ、お前はソースだろ」


いや、だから普通にブヒナって呼ばないでほしいんですけど。


「ひなちゃんはしょうゆだろ?」


二人の視線がわたしを捕らえる。


うっ。


刺さりそうで怖い。


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