その存在を誇示するように太陽がギラギラと照り付ける八月上旬、あたしは十八歳の誕生日を迎えた。


「渚、誕生日おめでとう」


「ありがとう」


雪ちゃんは午前中から家に来てくれて、優しい笑みを浮かべながらお祝いの言葉をくれた。


だけど……。


「日付が変わる時も、雪ちゃんと一緒にいたかったな……」


欲を言えば、一緒に誕生日を迎えたかった。


日付が変わる前から電話で話していたから、0時ピッタリにもお祝いをして貰ったけど、それだけじゃ足りないから……。


少しだけ不服に思っていると、雪ちゃんが眉を寄せながら笑った。