「ハイ、あがり」


パシッとテーブルに投げつけられたカード。



「美菜って強いね!」


私達はお風呂からあがった後みんなでトランプをしていた。


ちなみに今は大富豪をしている。


さっきからずっと美菜が一番あがり。



「そーゆう彩音は…アンタ、超弱いわね」


そして私はずっと大貧民。


美菜は私の持つカードを見てはぁっと溜め息。


…ひどくない?


「彩音は計算弱いんだよ。計算高いお前と違って」


柾樹がそう言って美菜の次にあがった。



「お前ッ最後に2を3枚出すなんてせこいぞ!」


朝井さんはそう言って柾樹を睨む。


あ、そんな朝井さん初めて見たかも。


「ははは!トランプでそんな燃えてるなんて、やっぱガキだな〜お前らは!」


仁士さんは一人、後ろでお酒を飲みながら私達の熱い戦いを観戦していた。