「……いいか…?」


2人っきりの部屋、カーテンの閉まった部屋はまだ外が明るい事を忘れさせる。


「ちょっと待って!こっ…心の準備がっ…」


外から聞こえるのは子供たちのハシャぐ声と蝉の鳴き声。



「……どんだけ待たすんだよ。もぅ無理だから、覚悟して」


夏の暑さとは裏腹に寒いほどの室内は私の頭を冷静にさせる。


ギシッ…




「嫌嫌嫌!
怖いっ!怖いっ
こわいぃぃぃ~っ!!!」


「大丈夫だから。力、抜け…」


「っ…痛いっ!痛いっ!!!」