「サボるって………、一年生から大丈夫なの?」



「嘘ついて誤魔化しちゃえば」



「嘘は、駄目だよ
……けどあたしのせいだしな」




嘘はあんまり好きじゃない。




けど、今の状況だと嘘も仕方ない気がするからどうしようもない。




「嘘、嫌いなんですか?」



「…………まあ
みんな好きじゃないものじゃ?」



「意外と嘘つく人多いですよ
祐希奈先輩いい人ですね
俺嘘つかない人好きです」




悠希君は少し照れた笑顔を溢した。




あたしは、そっか、とだけ言っておく。




………………なんなの、不意打ちの好きって…!




そういう好きって意味じゃないのはわかる、けど、いらん期待をしてしまう。