結局その後、マカは長電話をしていた。

ハズミとマミヤは仕事があるというので、マカの電話が終わる前に帰ってしまった。

わたしはとりあえず、メイド服に着替えた。

「…何かちょっと、恥ずかしい」

白と黒のメイド服は、夏服なので袖やスカートの丈が短い。

でも薄くて着やすく、動きやすい。

等身大の鏡の前で、わたしは自分の全身を見た。

白のカチューシャを付けて、長い後ろ髪は二つの三つ編みにした。

メイド服と一緒に、白くて長いリボンも入っていたので、それを使った。

リボンは細かいレース編みで、多分買おうと思ったらスゴイ値段がしそうなぐらい、上品な物だった。

「照れちゃうけど…着られて嬉しいな」