ハァハァ……疲れた。

あれから行く宛もなく、何となく此処ー裏庭に来てしまった。

「はぁ…何やってんだろう。」

また三年前と同じことで怒ってしまった。
「また一年も拓哉とすれ違わないとダメなのかな…」

チューリップの花壇の前で1人で落ち込んでいると、

「花梨ー何処だ?」

と私を探す拓哉の声が聞こえた。