その週の日曜日、舞ちゃんと一緒に探偵事務所を訪れた。
「いらっしゃい。高杉さん、大森さん」
小泉さんが迎えてくれて、ソファーに座ると、東屋さんが紅茶を淹れてくれた。
宮間さんが舞ちゃんにいくつか質問をして、少し考えた後、口を開いた。
「大森さんの話から、その松田昭治(マツダ ショウジ)はプライドの高い男だと判断できます。そういった奴には『明らかに自分より上』の人と一緒に居るところを見せつければいい」
ケータイ小説 野いちご
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