雪が屯所に帰って来て一日が経った


雪が血まみれだった事を忘れていた周りは、あのあと突如倒れた雪に慌てて駆け寄った


そして治療室へ運ばれ、山崎に手当てされた


治療室へは沢山の人が五分置きに来ていて、山崎に“やかましい!!”と怒鳴られてい



思っていたよりも傷が酷かったらしく、包帯をそこらじゅうに巻いている


何があったかは皆気を使って、誰も問わなかった


大分落ち着いて、雪がボーっとしていると、また誰かが来た




雪「総司か。そういえばお前が来るのは初めてだな」


雪が首を傾げると沖田は悲しげな表情で俯いた



沖「雪……、すいません」




雪「は?何で謝る?」


雪は怪訝そうな顔を見せる



すると沖田は拳を強く握り、泣きそうな顔で口を動かした


沖「私を庇ったばかりに……雪がっ、そんな傷を作ってしまって…」



雪「別に傷位いい」


沖「良くありません!!」


沖田は悔しそうに顔を歪めた