次の日。




「まひる~おいでおいで!」



自分の席に座って、数人から囲まれてる美砂に呼ばれる。


寄ってみれば、皆で市販のお菓子を食べていた。


「ほら、これ新商品!美味しいからまひるもお食べ!」



美砂にチョコでコーティングされたクッキーを差し出される。


それを受け取り、その場で食べようとしてると、

クッキーを持っていた手を持たれ、誰かの顔が近づいた。

その人がクッキーを食べれば、私の手元のクッキーはなくなってしまった。




同時に、近くでお菓子を食べてた子たちはおろか、教室に居た皆がこちらを見て声を上げた。





「えっ!?朝倉?」


椅子に座ったまま一部始終を見ていた美砂がその名を呼ぶ。