「ゆず~~?いつまで寝てる気~?」


朝、眩しい日差しがピンク色の
カーテンの隙間からニコニコしたように
覗く今日この頃。

 優雅に起きようとした、その矢先。




 「ぃだっっ!?」


鋭い痛みが、私の頭に襲いかかってきた。
睡魔なんて、どこかにとんでっちゃうくらい。



 「ゆず!!いい加減に起きなさい!
  下に、愛莉ちゃん待ってるよ!」



私から布団をひっぺがし、
ぶつぶつ小言を言うお母さんが
驚くことを口にした。


 「入学式早々、寝坊だなんて!
  まったくだらしない子だね!」