「ただいま~」 あたしは、憂鬱な気持ちのまま 家に戻った。 「あ、おかえり。 亮ちゃん、あんたの部屋で待ってるわよ? 何か、数学教えてほしいらしいわよ」 亮ちゃんとは、亮佑のこと。 「そうなの?わかった」 あたしは、そのまま自分の部屋のある 2階へと向かった。 「亮佑~、ごめん。待たせた?」 部屋に入ると、あたしのベットで寝てる亮佑がいた。 「亮佑?勉強しないの?」 あたしは、ベットに近づいていった。