ケータイ小説 野いちご

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15分の恋。

落とし物。


♪雫SIDE♪

あたしは昨日と違って、早く起きた。
彼に会いたくて。ただそれだけで、目が覚めてしまったのだ。


「おっはよ~♪」

学校に行く準備満タンで、リビングに元気よく入ると、

「…」

返事なし。

お母さんも、お兄ちゃんも固まっている。

「おはよう!!」
「あぁ、おはよう」

やっとお母さんが挨拶してくれたけど。

「お兄ちゃん?」
「今日は何がおこるんだろうな」
「どういう意味よ」

相変わらず口が悪い。

「おはよう、お父さん」

いつもと同じ朝なのに、今日だけは違う。ウキウキしている。

「今日も雨だぞ」
「うん♪」

お兄ちゃんが、怪訝な顔をしてあたしを見てくる。

「なに…」
「熱ないか?」
「ないっ!」


そんなふうに、朝をすごしバスに余裕で間に合う時間に家をでる。


「いってきま~す♪」
「いってらっしゃい」

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