【side 慎也】




「花火大会?」




『そう。今週の土曜なんだって!一緒に行かない?』




汐莉からの突然の電話。




今俺は仕事を終え、帰宅している途中だ。




『あ、もしかして…仕事入ってる?』




汐莉は残念そうに言った。




「いや、それはない。ちょうどその日は休みだ」




俺は素早く汐莉に言う。




『ホント!?じゃあ行きましょーよ!』




汐莉は嬉しそうに話す。




「あぁ、分かった。じゃあ行くか」




ヤベェな。




俺はどれだけ汐莉にベタ惚れなんだよ…。