「なんて傑作なの!いや、ま、アンタ元から小さいとは思ってたけどね、思ったよりチビだったね!」



目の前で爆笑するまーちゃん。


もう、お願いだからもう少し声の音量下げてよ……。



「ち、ちがうもん。高橋くんが大きいだけだし……」



チラチラとこちらに飛んでくる女子からの視線が痛いんだからね。


こっちは気まずくてしょうがない!



「いやいや。どー考えても赤松が小せぇんだろ、これは。手と足の長さはしょうがないとして、まさか襟元までそんなブカブカってどういうこと」



「……高橋くんまで……」



少し恨めしい顔で高橋くんをみれば、なんとも笑いをこらえたような顔がかえってきた。



「ま、いんじゃね?あとたったの一時間だろ」



ちらりと後ろの黒板に貼ってある時間割を見る。


あ、この角度からみる高橋くんかっこいいんだなぁ。


ベストショット、ってやつ。