初夏の風も過ぎ去り、生温い風が頬に当たる、今日この頃。

オレの名前は篠原 晶。
ただいま絶賛夏休み中の高校二年。

そしてオレは夏休みから兄貴の家に住み始めた。

住みはじめたのはいいんだ。
問題は‥‥

「晶~暑ーい。」

そうオレの兄貴篠原祐希だ
普通の兄貴ならまだいいけどな。
うちの兄貴はド変態。

「暑いか。言ってることとやってることが食い違ってますよ」

こいつは暑ーいなんて騒いでいるくせに、オレにベッタリくっついて、離れないのだ。

「てことでちゅーしていい?」

「あほか!どーゆうことだよ!意味わかんねーよ!」

てゆうことでってなんも繋がりないじゃんかよ!
何なんだよまじ!

誰だよこんなふうに兄貴を育て上げたの!!

オレの親じゃんか!まじなんなんだよ!

「晶くーん?いいでしょー?」

「よくねーよ!全力で遠慮するよ!」