「あっ、亜衣!!」



授業をサボった後、あたしを待っていたのは先生からの長いお説教。


それが終わったのが六時間目の途中で、

中途半端に授業に戻っても意味がないとのことで、そのまま職員室で課題をさせられたあたしが教室に戻ったのは放課後になってから。


教室に入ると、残っていた美奈が心配そうに駆け寄ってきた。



「どこ行ってたの!?心配したんだから!」


「…えと…ごめんなさい」



素直に謝ると、美奈は小さく溜め息をつく。


その間に、あたしは教室を見回して。