一子相伝、門外不出の武術。

かつて城山流はそう呼ばれ、恐れられていた。

戦国の世で合戦といえば刀による斬り合い。

無手での戦いになったとしても、甲冑を着たままなので、せいぜい柔術。

そんな時代に、どんな堅固な鎧を着ていても関係のない『関節技』を駆使する城山流は、特に暗殺の技として畏怖され、諸国の大名に重宝された。