「…。」

誤解は解けたはず。なのにどうして私はいまだにクラスメイトから距離を置かれているんだろう。

う〜ん、と考えてみたが理由が見つからないのだ。

理来が出て行ってからもちらちらをこっちをみて何かを話しているクラスメイト。

少し気分が悪い。


Bクラスの担任は白石(しらいし)と言う男の人だった。

明るくて面白そうな先生だ。普段の私なら学校生活が楽しくなりそう!と思うが今の私はとてもじゃないがそう思えなかった。


「今日はこれで終わりだ。今から寮に案内するから全員廊下にでろ。」

「白石せんせー!」

「どうした村上。」

「寮は二人部屋って聞いたんスけど、女の子と同室はアリですか!」

「ナシに決まってるだろう!」

白石先生は村上君に怒鳴った。けど、怒鳴られた本人は全く気にしていないようで笑っている。


既にムードメーカーになりつつある村上君をみて、 すごいなぁ と感心した。