―――臨月。 「蓮也ーほら、話しかけるよ」 「ああ、そうだな」 「赤ちゃん、パパとママですよ。もういつ生まれて来てくれても大丈夫だからね」 蓮也の骨張った大きな手と私の手を、大きなお腹へと宛がいながら話しかけた 私達の語りかけに反応する様に赤ちゃんはぐるんと大きく動いた 「あ、今蹴った」 「ああ、分かった」 「……あ、れ…?」 「どうかしたか?」 「…何かおかしい」 お腹が強く張ってる?