「ず…ゆず…柚?…柚」

誰かが呼んでる


私は思いまぶたを
押し上げた



目を開けると心配そうな
長谷川先生の顔が…



「柚?
ごめん点滴終わっても
なかなか起きないから
先に病室連れてきたけど
どんどん熱上がっちゃってるから
解熱剤追加するよ」



コクン


強烈な目眩、頭痛、吐き気に
襲われ頷くだけで精一杯


それに気づいたのか
先生は


「意識は保ってくれ!」

と…

先生ごめん
意識保てない…


プツッ

私の意識は
そこで途絶えた