私の住んでいる村にはある掟がある。

村の偉い人に選ばれたら危険な遊びをしないといけない。

呼ばれる法則も内容も分からない。ただ危険な、危険と称される遊び。

それに今回、私が選ばれた。


「……雛」

「大丈夫だよ。椿くん」


心配そうに眉を下げる椿くんに言ったのだけれど、本当は自分に言い聞かせていた。

怖いけれど、大丈夫。きっと、きっと……。と。

けれど、私は何もかもを甘く見過ぎていたんだ。人の本質は計り知れないのだ。





【禁断ノ遊ビ】