ぶたさんが最初に目にしたのは、まっしろな天井でした。 続いて、消毒液の匂いが鼻をつき、最後に、手のひらを包むぬくもりに気がつきました。 手の方を見るとそこには、ギュッとぶたさんの手を握ったまま、イスに座ってうつむいている、さるさんの姿があります。 どうやらぶたさんはベッドで眠っていたらしく、さるさんはその付き添いをしていたようでした。